男子100メートル決勝で3着のウサイン・ボルト(左から3人目)=池田良撮影
陸上の第16回世界選手権は5日(日本時間6日未明)、ロンドンスタジアムで第2日があり、注目の男子100メートル決勝は、今大会限りで引退を表明している世界記録保持者のウサイン・ボルト(ジャマイカ)が9秒95で3位に終わり、この種目では単独最多となる4度目の優勝を逃した。リオデジャネイロ五輪銀メダルのジャスティン・ガトリン(米)が9秒92で12年ぶりの優勝。2位には9秒94のクリスチャン・コールマン(米)が入った。向かい風0・8メートル。
銅メダルのボルトは、世界選手権の通算メダルを14個とし、ジャマイカ代表として活躍したマーリーン・オッティ(のちスロベニア)と並ぶ史上最多となった。
ボルトは予選を10秒07、準決勝は全体2番目の9秒98で決勝に進んだ。4レーンを走った決勝では、スタートで出遅れ、終盤に先行したガトリン、コールマンを追い込んだが、及ばなかった。レース後、「全力を尽くしたが、納得いく走りができなかった」と語った。
ボルトは100メートルと200メートルで2008年北京、12年ロンドン、16年リオデジャネイロ五輪を3連覇した。今大会は個人種目では4連覇中の200メートルの出場を見送り、100メートルに照準を絞っていた。
日本のサニブラウン・ハキーム(東京陸協)、ケンブリッジ飛鳥(ナイキ)、多田修平(関西学院大)の3人は、史上初めて3人全員が同日に行われた準決勝に駒を進めたが、いずれも、決勝進出を逃した。