大阪大会の決勝でチアガールと一緒に応援する大阪桐蔭の野球部員たち=7月30日、大阪市此花区
■Re:お答えします@高校野球・大阪桐蔭編
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《質問》大阪大会で大阪桐蔭のスタンドの選手たちの自由で楽しい応援が気になりました。どんなこだわりがあるのでしょうか?=兵庫県川西市・50代会社員男性
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《回答》応援団長の妻鹿(めが)瑶(かずし)君(3年)に聞きました。
「スタンド全員を巻き込む楽しい応援をすること」が信条だそうです。大阪大会では吹奏楽の演奏が禁止されているため、声と手拍子が中心。替え歌が多い中、大阪桐蔭のこだわりは言葉遊びです。
例えば、鋭い安打には、「ナイスバッティン(グ)!」と声をかけますが、最後の「ティ」の音に引っかけた一言を加えます。「ナイスバッティーン! ミルク多めのミルクティー!」「ナイスバッティーン! ミートソースのスパゲティ!」といった具合です。「独自のアレンジで、応援する側も楽しめます」と妻鹿君。
甲子園に出場すると、スタンド応援の中心は吹奏楽部になります。大阪桐蔭の吹奏楽部は全国大会の常連。今大会でも、映画「ラ・ラ・ランド」の楽曲から歌劇「ウィリアム・テル」序曲など幅広い選曲でスタンドを盛り上げています。
その中で、野球部が一つだけ大阪大会から続ける独自の応援が、試合開始前の選手紹介の時に歌うアニメ「サザエさん」のテーマソングです。
「他のチームとかぶらない応援をしたい」と思い、稲田晃大君(3年)が始めたそうです。甲子園でも続ける理由について、稲田君は「甲子園ならではの緊張をかき消してもらいたいから」と話していました。
大阪桐蔭の次戦の試合冒頭、スタンドから響く妻鹿君たちによる渾身(こんしん)の「サザエさん」は必聴です。(半田尚子)