天候不良のため試合が順延となり、室内練習場で汗を流す明徳義塾の選手たち=阪神甲子園球場、北村玲奈撮影
(15日、高校野球)
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松商学園の選手たちは甲子園球場に着き、バスを降りた時に足立監督から中止の一報を聞いた。主将の藤井は「みんな残念がっていた。また準備したい」。土浦日大との1回戦では21安打12得点と打線が活発。室内練習場での1時間半の練習は全て打撃練習に費やした。「相手は投手もいいし、バッティングで負けないようにバッティングばっかりしました」と藤井。足立監督は「お互いさまだと思いますけど、投手の疲労などを考えるとうちにとっても(雨は)悪いことではない」と話した。
盛岡大付は甲子園に到着後、場内アナウンスで中止を知った。「選手は残念そうに見えた」と関口監督。室内練習場での練習の大半は2カ所でのフリー打撃。右投げの打撃投手にプレートの約4メートル手前から投げてもらい、持ち味のフルスイングで打ち込んだ。ボールカウントを設定した打撃練習も。関口監督は「実戦に近い練習にしたかった」と意図を語った。
第2試合予定だった明徳義塾はストレッチやダッシュなどを入念にやって体を動かし、ティー打撃で技術的な感覚を確かめた。初戦の日大山形戦は6日前。馬淵監督は「間があいて選手の気持ちが高まっていたからね」と残念そう。初戦で3安打だった久後も「当たっているので、試合をやりたかった」。対戦する前橋育英は1回戦で9安打12得点。ただ、「守備からリズムをつくるチームで、うちにとっては1回戦の5失点は大きい。もう少し減らせればいい」と飯島主将。練習も打撃練習のほか、投手は投球練習、野手はゴロ捕球など一通りの練習をこなした。
3組目は花咲徳栄、日本航空石川。それぞれ短いダッシュを数本繰り返した後、打撃練習で汗を流した。今大会の注目打者で1回戦で2安打を放った花咲徳栄の西川は、室内に快音を響かせた。
第4試合に予定されていた聖光学院と聖心ウルスラも、正午を挟んで練習。