クレジットカード大手クレディセゾンは14日、嘱託など四つの社員区分を撤廃し、アルバイトを除く全従業員を正社員に一本化すると発表した。「同一労働同一処遇」を掲げる全社員共通の人事制度を採り入れ、深刻化する人手不足の中で人材の確保を目指す。
9月16日から導入する。対象社員は約2千人。現在は、嘱託、専門職、コールセンターなどのパートに雇用形態が分かれ、総合職の社員とは給与制度などに差がある。この区分を撤廃して無期契約の正社員とし、賞与を含む給与体系や福利厚生を統一する。評価制度は、仕事の役割に応じた等級制度を採り入れる。
働き方に制約のある社員が柔軟に働けるよう、1時間単位の有給休暇取得や育児・介護以外の理由での短時間勤務制度も導入する。(河合達郎)