断続的に雨が降る中、傘を差して歩く人たち=16日夜、東京・八重洲、越田省吾撮影
関東や東北地方で、夏らしくない天気が続いている。連日の曇天、降雨で、海水浴場やレジャー施設、農作物への影響は大きい。今後も1週間ほどはどんよりとした天気が続く見通しだ。
8月の東京は連日雨…40年ぶり、歴代2位の長さ
気象庁によると、東京都心の降雨は8月に入ってから16日まで16日間連続。40年前の22日間に次ぐ、過去2番目の長さとなった。仙台市でも16日で26日間連続の雨となった。
長雨による日照不足で、夏野菜の価格に影響が出ている。東京都中央卸売市場によると、4~10日のキュウリの入荷量は前年同期より12%少なかった。代表的な産地である福島産の平均卸売価格は1キロあたり259円で46%上昇した。栃木産のナスの価格も33%上昇。トマトは入荷が28%減った。JA全農福島の担当者は「天気が崩れて露地もののキュウリの出荷量が落ち、相場が上がった。お盆あけの出足も鈍く、東日本の産地は来週ごろまではこの状態が続くだろう」。
海やプールへの人出にも影響が出ている。
神奈川県鎌倉市によると、由比ガ浜海水浴場など市内3カ所の人出は、前年同時期より約4割少ないという。由比ガ浜海岸の海の家でつくる「由比ガ浜茶亭組合」の増田元秀組合長(56)によると、売り上げは平均して3割ほど落ちた。「ここ10年で一番寒い。由比ガ浜の客層は若い会社員なので、お盆の時期を外してしまうと、もう取り返すことはできない」
テーマパーク「東京サマーラン…