放射性物質による汚染を測定される患者役の男性=3日午前9時7分、福岡市東区の九州大学病院、長沢幹城撮影
九州電力が来年1月の再稼働をめざす玄海原発(佐賀県玄海町)の事故を想定した佐賀、長崎、福岡3県と国の総合防災訓練が3日、始まった。北朝鮮の核実験で、参加予定だった安倍晋三首相は欠席した。訓練は4日もあり、昨年12月に国が了承した避難計画を検証する。
訓練は、佐賀県北部で最大震度7の地震が発生し、玄海原発から放射性物質が放出されたとの想定。2日間で自治体や電力会社の職員、住民ら計6500人が参加する。
3日は、国と3県庁、現地対策本部が置かれたオフサイトセンター(佐賀県唐津市)などがテレビ会議システムをつないで連絡態勢を確認。原発構内では原子炉冷却装置の故障時に、海水を原子炉格納容器に注入する手順を確かめた。
原発から最短で8・3キロの距…