次期衆院選に向け、立候補の決意を述べる中曽根康隆氏=群馬県庁、上田雅文撮影
中曽根康弘元首相の孫で、中曽根弘文元外相の長男康隆氏(35)が21日、前橋市で記者会見し、「これからの責任世代として群馬や日本のため、自民党の国会議員として働きたい」と述べ、次の衆院選で群馬1区から立候補する考えを表明した。
自民党群馬県連はすでに、1区で現職の尾身朝子氏(56)=比例北関東=の擁立を決定。前回の衆院選で1区から当選した佐田玄一郎氏(64)も立候補を表明している。自民支持票を奪い合う可能性があり、調整の難航が予想される。
1区の候補者をめぐっては、県連が週刊誌で女性問題などが報じられたことを理由に、1区支部長の佐田氏に代わる候補者に尾身氏を選んだ。この選考の際、康隆氏も名乗りを上げていたが、選ばれなかった。
康隆氏は今後も公認を求める考えを示したが、党本部が尾身氏か佐田氏を公認した場合でも、「覚悟を決め、不退転の覚悟で挑んでいく」と明言。公認の有無に関係なく立候補する意思を明らかにした。
党本部によると、党の選挙対策要綱などで、小選挙区での候補者の公認は、県連を通じて申請された推薦を参考に本部が決めるとしている。一方で、選挙区の支部長を原則、党公認候補とする、ともある。