9月2日告示の民進党代表選で、有力候補と目される蓮舫代表代行に対し、誰が対抗馬として名乗りを上げるかが焦点となっている。党内保守派や一部の若手議員からは前原誠司元外相らを推す声もあるが、各グループの意見集約は進んでおらず、「反蓮舫」候補の絞り込みには時間がかかりそうだ。
岡田克也代表の後継を選ぶ代表選で、旧民主党代表も務めた前原氏は早くから「本命」の一角と見られてきた。今月に入ると、旧維新の党出身議員や岡田執行部に批判的な大畠章宏元幹事長と会談を重ね、出馬に意欲を見せる長島昭久元防衛副大臣とも面談。連携の動きを加速させている。
8日発売の月刊誌「世界」9月号の対談では、「リベラル層までを包容していく懐の深さが求められている」と言及。憲法改正に前向きで共産党との共闘にも慎重姿勢を示しているが、対談では野党共闘について「各党バラバラだったら(参院選は)もっと悲惨な結果になっていた」と発言。共闘に前向きな党内の声にも配慮を見せた。現時点で立候補を明言していないものの、周辺には「情勢を見極めて判断する」と意欲を示している。
ただ、前原氏と政治理念も近い…