自民党の元衆議院議員で、医療法人徳洲会元理事の徳田毅氏(46)が、10月に見込まれる衆院選に立候補しないことが23日、分かった。同党県連の森山裕会長によると、22日、2人で党本部を訪ね、二階俊博幹事長らに伝えたという。
徳田氏は旧鹿児島2区を地盤にし、当選3回。現在も自民党籍を持っているが、新2区では自民現職の金子万寿夫氏(70)が党公認候補になる予定だ。
自民県連は「同じ小選挙区に2人の公認は出せない。配慮してほしい」と徳田氏に要請していた。森山氏は「徳田氏は熟慮し判断して下さった。ただ、再起を目指していることは間違いない」と話した。
徳田氏は2012年の衆院選で、徳洲会グループによる公職選挙法違反事件に絡んで連座制が適用され、14年6月から5年間、旧2区からの立候補が禁止された。今回の小選挙区の区割り変更に伴い、次期衆院選への立候補が可能になり、動向が注目されていた。(町田正聡)