男子500メートルで優勝した山中大地=細川卓撮影
平昌(ピョンチャン)五輪シーズンのスピードスケートの国内開幕戦、全日本距離別選手権が20日、長野市のエムウェーブで始まり、女子1500メートルで高木美帆(日体大助手)が1分55秒44の国内最高記録で2連覇を果たした。小平奈緒(相沢病院)が1分57秒87で2位だった。男子500メートルは山中大地(電算)が34秒92で唯一34秒台を出し、初優勝。男子5000メートルは土屋良輔(メモリード)が6分29秒06で初制覇した。
高木美帆、「守りに入らず」国内最速更新 小平もうなる
〈女子1500メートル2位の小平奈緒〉 「(得意の)500メートル、1000メートルにつながる滑りができた。前半でゆったりし過ぎた。もっと記録は伸ばせると思う」
〈男子500メートル初優勝の山中大地〉 「まさか優勝できるとは。最初の100メートルのスピードがついて、それを殺さず滑れた」
〈男子500メートル4位の加藤条治〉 「まだまだ完成には程遠い状態。バタバタしていた。五輪で爆発できるようにしていきたい」
〈男子5000メートル初優勝の土屋良輔〉 「レース感覚がない中ではいいタイムだった。去年よりベースとなる能力は上がっている実感を持てた」
■山中「まさか」、意外な初優勝
男子500メートルのシーズン初戦で山中大地は自己ベストを0秒42更新。「まさか優勝できるとは」。他選手が低調だったため唯一の34秒台になり、本人も意外な初優勝を果たした。日本代表として、平昌五輪出場枠がかかる来月からのワールドカップ出場が事実上確定。「五輪で成績を残すことが目標。日本のためにもしっかりやってきたい」