小湯山指定病院で導入された放射線AI(人工知能)診断補助システムは、10秒のみで肺感染エリアの体積や密度など複数種類の臨床指標の計算を自動的に完了し、識別・診断を行う。北京小湯山病院放射線科科長の董大偉氏によると、スマート診断システムは新型コロナウイルスによる肺炎の画像診断効率を明らかに高めている。北京日報が伝えた。
スピーディで正確なところは、AI診断システムの最大の優位性だ。正常な状況であれば、1回の肺CT検査で画像の枚数は300枚以上にのぼり、医師の多くの時間と労力を費やす。画像診断医は患者1人の診断に5−15分かかる。
AI診断であれば各患者のすべてのCT画像を効率的に処理し、病巣を量的に評価し、数秒内に定量分析を終える。臨床上でよりスピーディかつ正確に症状を判断し、治療効果を評価できるよう補助する。
CT検査の画像は通常、人の目により判断される。医師は検査で得られた画像を観察し、個人的な経験に基づき画像的特徴の診断を行う。早期の見えにくい変化については観察が困難で、その他のウイルス性肺炎や細菌性肺炎と区別しにくい。
AIシステムは炎症病巣をスピーディに識別・特定し、感染エリアを正確に描き出すことができる。2つの肺の肺炎の程度を正確に計算し、多元的な分析と診断を行う。臨床上の症状判断、治療効果の評価、予後の予測にプラスだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年3月27日