ワールドシリーズ進出を決め、クラブハウスで祝うドジャースの前田(手前右)ら=AFP時事
(19日、大リーグ ナ・リーグ優勝決定シリーズ第5戦 ドジャース11―カブス)
ドジャースがワールドシリーズ進出 大リーグ
ドジャースが投打で前年ワールドシリーズ覇者のカブスを圧倒。目立ったのは救援陣の安定感だ。
この日も七回に2番手で投げた前田が10球で3人を仕留め、最後は守護神ジャンセンが締めた。この5試合で救援陣は1点も許さず、カブスを封じ込んだ。
昨年のこのシリーズでカブス相手に2度先発して勝てなかった前田健太は、今回は3度の救援登板で計3イニングを完全に抑えた。「リベンジできてよかった。役割は違うけれど、勝利に貢献できたことはうれしい。ここまで来たら最後まで勝たないと意味がないと思うので、とにかく一番をめざして頑張りたい」と初めて臨む頂上決戦を見据えた。
29年前のワールドシリーズ制覇以来、名門球団はリーグ優勝、そして大舞台から遠のいていた。ロバーツ監督は「ロサンゼルスの街も、優勝を待ち焦がれていたと思う。選手を誇りに思う」と声を弾ませる。
前回頂点に立ったときの監督、トミー・ラソーダ氏は「待って、待って、待っていた。肩の荷が下りた気分だ。今度のワールドシリーズも素晴らしいものになるだろう」とシャンパンファイトをする選手たちを見つめながら、目を細めた。(上山浩也)