東京都港区で19日開かれたフトンスターのお披露目会
布団を部屋のインテリアの中のスターにしたい――。そんな思いから、日本の老舗布団メーカー6社などが共同で新ブランド「フトンスター」を立ち上げた。これまでの布団では珍しく、派手な色合いを使い、価格は最高で300万円以上。完全受注生産で販売する。19日には東京都内で第1弾商品のお披露目会も開かれた。
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業界関係者によると、布団は昨今、実用性や価格の安さばかりが注目される傾向にあるという。それに対し、「インテリアとしての魅力や持ち主の個性を発揮できる存在にできないか」と考えたのが、食品・リビング素材を扱う商社のメルクロス(東京)の西川宗行社長だ。
西川氏は、付き合いのある、アサギ(山形)、コドモわた(東京)、木村綿業(新潟)、丸三綿業(群馬)、マルゼン(栃木)、四国繊維販売(香川)の布団メーカー6社に声をかけ、新ブランドを立ち上げた。派手な色合いのデザインは、アーティスティック・ディレクターの相原一博さんに担ってもらった。
価格は税込み129万6千~334万8千円。国内外の富裕層を主な顧客と見込み、完全受注生産で販売する。
6社中最も高価な「AIR COMFORT」はマルゼン製。体の重みが分散され、通気性が良くて寝やすくなるよう、高反発ウレタンのマットレスに切り込みを入れた。同社の善林隆充社長は「これまで睡眠を研究した中で、長年の夢とも言える究極のマットレスを作りました」と話した。
フトンスターの詳細はホームページ(
http://futonstar.jp
)で。(永田篤史)