報道公開された東京モーターショーの会場。トヨタ自動車のブースではディディエ・ルロワ副社長が試作車を紹介した=25日午前、東京都江東区の東京ビッグサイト、角野貴之撮影
東京モーターショーの報道公開が25日、東京都江東区の東京ビッグサイトで始まった。日本市場の縮小を背景に参加企業は減少。日産自動車の検査不正も発覚し、逆風下での開催となる。
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メーカー各社でつくる日本自動車工業会が2年に1度開く。参加する企業・団体は前回より7社少ない153。米大手3社は見送った。責任者は、自工会会長で日産社長の西川広人氏にかわり、トヨタ自動車社長の豊田章男氏が務める。日産のダニエレ・スキラッチ副社長は検査不正について「心よりおわびしたい」と陳謝した。
会場は最先端の技術が彩る。電気自動車(EV)や人工知能(AI)を活用する試作車が並ぶ。ホンダは小型EVを2020年に国内で発売すると発表した。
トヨタや三菱自動車はAIが運転をサポートするEVを披露している。トヨタのディディエ・ルロワ副社長は「自動車業界はかつてない速度で変化し、転換期を迎えている。トヨタは自らを変革するチャンスにしたい」と話した。
開会式は27日にあり、一般公開は28日から11月5日まで。ビッグサイト周辺では各社のクルマの試乗もできる。