


フィギュアスケートの東日本選手権は29日、甲府市小瀬スポーツ公園アイスアリーナで男子フリーがあり、2014年のNHK杯覇者で来年2月の平昌(ピョンチャン)五輪出場を目指す村上大介(陽進堂)が147・99点でショートプログラム(SP)に続いてフリーでも1位となり、合計230・16点で優勝した。
フィギュア特集 Kiss and Cry
黒を基調とした衣装に身を包んだ村上は、冒頭の4回転サルコーを着氷。後半には3連続ジャンプを決めるなど、大きなミスなくまとめた。後半は力尽きたのか、最後のポーズでよろけて苦笑いする場面も。それでも、「(100点満点で)70点くらい。前よりは体力は上がった。もっと後半の練習をしたい」と手応えを口にした。
同じく米ロサンゼルスを拠点にするトップアスリートから刺激を受けたという。大リーグのワールドシリーズに進出したドジャースの前田健太投手だ。ファンらから「顔が似ている」とうわさになり、昨年5月に初めて会うと、お互いの初対面の印象は「すごい似てる!」だったという。
今年に入ってからご飯を食べたり、連絡を取ったりするようになった。互いの競技については詳しくないが、テレビ中継や結果を見るなどしてメッセージを送り合っている。最近もラインが送られてきたといい、「本当はドジャースの試合を見に行きたかったけど、大会があったので……。いつもインパクトの強い言葉をもらっている。違う世界にいるトップの選手と交わることができて、僕も頑張りたい気分になる」。活躍中の先輩に刺激を受けていた。(野田枝里子)