湖南省の張家界茅岩河景勝地は25日、巨大な陥没穴にある「ハート」形そっくりの沼の名称を世界に向けて募集した。中国新聞網が伝えた。
巨大な陥没穴にできた「ハート」形の沼は、茅岩河景勝地平湖遊回龍観埠頭の対岸にある。沼のある場所は自然にできた巨大な陥没穴となっており、沼は茅岩河と地下水系でつながり、沼の水は茅岩河の水と雨水、泉の水などから成っている。沼の周囲は木々がうっそうと茂り、絶壁に囲まれており、カルスト地形に属している。地勢が険しいため、足を踏み入れる人も少なく、ずっと手つかずの自然が残されてきた。おおまかな測量によると、巨大陥没穴全体の深さは約200メートル、沼表面の面積は200平方メートルで、沼は四季を通して水温が一定で、エメラルドグリーンの澄んだ水をたたえている。
張家界茅岩河景勝地の巨大陥没穴にある「ハート」形そっくりの沼(撮影・呉勇兵)。
今回の名称募集では、名称が6文字以内であること、200字以内の創作構想、コンセプト及び意味についての説明を付記することが求められている。応募希望者は「張家界茅岩河旅游」の微信(WeChat)公式アカウントをフォローし、名称募集のページから登録できる。募集の際、同じ名称の応募者が複数になった場合は、応募時間が最も早かった人を有効とし、1人につき1回のみ、1回の応募で1つの名称しか応募できないとしている。
募集期間終了後、張家界茅岩河景勝地が関連審査員による全応募作品に対する審査を行う。募集では「最優秀命名賞」1人を設け、命名者には現金6万元(1元は約15.19円)と、副賞として「終身無料旅行」が贈呈される。また「友情入選賞」10人には、賞金2000元が贈呈される。現金贈呈のほかにも、「友情入選賞」受賞者と上位100人の投稿者は、1年以内に1人の直系家族と一緒に無料で茅岩河景勝地を参観できる。
巨大陥没穴の「ハート」形の沼にある断崖絶壁に出された「地質奇観、賞金6万元で名称募集」とう名称募集の垂れ幕(撮影・熊宗喜)。
張家界茅岩河景勝地には、中国観光初のラフティング「茅岩河ラフティング」やアジア初の高山峡谷急流ジェットボート・アトラクション「ニュージーランド・ジェットボート」、アジア第一の大鍾乳洞「九天玄女洞」、世界最大の単体鍾乳石柱「擎天柱」、張家界独特の地形を持つ峰巒渓国家森林公園があり、峡谷景観と別天地のような景色、ラフティング、民俗風情、赤色文化(革命ゆかりの文化)を一体化した観光資源集中エリアとなっている。(編集AK)
「人民網日本語版」2020年4月27日