東京モーターショーのスバルブースを見学した林修さん=25日、東京都江東区の東京ビッグサイト、佐々木洋輔撮影
クルマは、単なる移動手段からコミュニケーションツールに進化する――。予備校講師でタレントの林修さん(52)は、東京ビッグサイトで行われている東京モーターショーを見て、そう話します。林さんが念頭に置くのは、近未来に実現が予測される自動運転。それは、人工知能(AI)を載せたクルマが、人を目的地に運ぶだけの道具ではなく、物理的にも精神的にも人と人とをつなぐ道具になり得るということ。林さんと東京モーターショーを歩きました。
特集:東京モーターショー2017
特集:時代を映すコンセプトカー
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盛り上がっていますね。東京モーターショー、初めて来ました。テレビなどで、混雑している様子を見たことはありましたが、やはり現場ならではの熱気がありますね。
ここに並ぶ最先端のクルマは、思った以上にファッショナブル。若者のクルマ離れが進む中、各企業がおしゃれさを考え抜いて開発していると率直に感じます。
でも、それ以上に感じるのは、意地と意地のぶつかり合いです。ここは企業と企業が「うちの技術はこれだー」というものを出してくる戦いの場ですよね。ルールにのっとった公正な戦いが繰り広げられている緊張感があります。僕自身も競争は好きですし、やはり公正な競争は必要だと考えます。競争があるからこそ、発展や進歩がありますよね。
実は僕はクルマをほとんど運転…