牛バラ肉とタマネギを甘辛いタレで炒めた青森県十和田市の「十和田バラ焼き」を振る舞うまちおこし団体「十和田バラ焼きゼミナール」のメンバー=28日、遼寧省瀋陽、平賀拓哉撮影
中国遼寧省瀋陽で日本各地のご当地グルメを紹介するイベントが28日、始まった。この日提供されたのは、ご当地グルメの祭典「B―1グランプリ」にも出展される個性豊かな11の料理。今回は投票で順位を決める趣向はないが、会場に集まった中国の人々はどんな料理を好んだのか。
瀋陽出身の東子煊さん(30)が「地元の人の口に合う」と推したのは、ご飯に焼き豚と目玉焼きをのせて甘辛のタレをかける愛媛県今治市の「今治焼豚玉子飯」。中華料理店のまかないから生まれたご当地グルメで、東さんは「こんなにおいしい食文化になって中国に帰ってきてくれた」と喜んだ。生卵を食べる習慣がない中国では半熟の目玉焼きは敬遠されがちだが、この日は多くの来場者が口にしていた。
さらに水ギョーザが主流の中国にもかかわらず、直径15センチの大きな皮で包んで揚げた「津ぎょうざ」(津市)や、細切れにしたうどんを使った変わり種の「高槻うどんギョーザ」(大阪府高槻市)といったギョーザ勢も好評だった。
一方、「あっさり系」も健闘。…