神奈川県座間市のアパートで男女9人の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された白石隆浩容疑者(27)が女性らを呼び出す際、家族や友人に行き先を告げないように指示していたことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は、事件が発覚しないよう口止めをしていた可能性があるとみている。またアパートのごみ袋から携帯電話2台が見つかった。被害者の携帯の可能性もあるとみて調べている。
座間9遺体事件
捜査関係者によると、白石容疑者は9人のうち女性8人とはツイッターを通じて知り合った。自殺の方法などについてやりとりを重ね、「誰にも連絡をとらないで来て」という内容のメッセージを送っていたという。実際に、被害女性は周囲に具体的な行き先を伝えていなかった。白石容疑者はツイッターでも「自殺する前に友人、家族、SNSにこれから死にますや今までありがとうなど連絡を入れるのはNG」などと投稿していた。
警視庁は10日、8人の遺体の身元を特定したと発表し、全員の身元が確認された。被害者は1都4県の15~26歳で、いずれも親族らから地元警察に行方不明者届が出されていた。犯罪や事故に巻き込まれている可能性があると判断された「特異行方不明者」だった。
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