
CMの印象を脳から読み取るしくみ
テレビCMの動画を見たときに、「きれい」「かわいい」など、その人がどんな印象を抱いたかを、装置を使って読み取る技術を、日本の研究チームが開発した。脳活動のデータと、人工知能(AI)による解析を組み合わせた手法で、より効果的に購買意欲をそそるCMづくりに活用できるという。
情報通信研究機構の西田知史研究員らのチームは、成人の男女6人に協力してもらい、CMの動画を見たときの脳活動のパターンを機能的磁気共鳴断層撮影装置(fMRI)で記録した。さらに、同じ動画を別の複数の人に見せて、心に浮かんだ印象を文章にまとめて書いてもらった。
研究チームは、脳活動のデータと文章に含まれる単語との対応関係を、人工知能に学習させた。その結果、人工知能は、脳活動のデータを、その人が受けた印象に対応する幅広い言葉の候補に変換できるようになった。
脳活動のデータを文字化する技…