管制システムのトラブルで航空機が発着できず、混雑する新千歳空港=24日午後9時23分、北海道千歳市、横山蔵利撮影
24日午後7時50分ごろ、北海道と東北北部の上空を飛ぶ航空機を交通整理する「札幌航空交通管制部」(札幌市)の無線装置の電源部分に不具合が起きた。国土交通省によると、航空機と一時交信ができなくなり、午後9時20分ごろに復旧したものの、新千歳空港の発着便など計約50便に欠航や遅れなどの影響が出た。
国交省によると、別の場所から電源を供給する処置を取ったところ、復旧したという。このトラブルの影響で、北海道と東北北部上空での飛行ができなくなり、北海道と東北の約10空港で一時、離着陸を見合わせた。日本航空は秋田発新千歳行きなど2便が欠航。計19便に影響が出た。全日空も羽田発新千歳行きなど15便が欠航し、25日も一部の便で欠航が出た。
航空機は高高度を飛行する際、全国に四つある管制部のいずれかから無線で、針路などについて指示を受ける。札幌航空交通管制部はその一つで、北海道と東北北部の上空を管轄している。トラブルの原因は不明で、国交省が調べている。