竜王戦で勝利し、永世七段を達成した羽生善治棋聖。落ち着いた口調で対局を振り返った=5日午後4時59分、鹿児島県指宿市、堀英治撮影
羽生善治棋聖が「永世七冠」達成後、記者会見に臨んだ。一問一答は次の通り。
将棋の羽生棋聖、史上初の「永世七冠」 渡辺竜王破る
【デジタル号外】「永世七冠」羽生善治
――永世七冠をとった今の気持ちは
もちろん、一つの大きな記録を達成できたことは非常にうれしい。竜王戦では今まで何度もシリーズで負けてきたこともありますので、そういう意味で結果が出せたことは非常に充実感も感じています。
――2008年、10年と挑戦されて、特に08年は3連勝4連敗で非常に惜しかったこともあり、今回はかなり気合の入ったシリーズだったんでしょうか。
今期の竜王戦に関して言うと、本戦トーナメントも厳しい対局も多かったですし、挑戦者になれたのは非常に幸運だったなあという気持ちでいました。なかなか1回のチャンスを生かし切らないと次いつあるか、ないかもしれないですし、そういう意味で今回は自分にとっても、もしかしたら最後のチャンスかもしれないという気持ちで臨んでいました。
――シリーズ全体を総括して今、…