6日の全体練習後、シュート練習を繰り返す本田
サッカーのクラブワールドカップ(W杯)に出場するパチューカ(メキシコ)の本田圭佑が7日、開催地のアラブ首長国連邦に入って初めて、報道陣に口を開いた。「普通に考えればレアル・マドリードと、グレミオが決勝に行くということが予想される。それを切り崩せれば、選手としてうれしい」
北中米カリブ海代表のパチューカは出場4度目だが、7月に移籍加入した本田にとっては、初めて臨む「クラブ世界一決定戦」。ピリピリムードで約1時間半の非公開練習を終えた後、「欧州でプレーしていると、クラブW杯でプレーするのは極めて難しい。非常に良いチャンス」と興奮を隠さなかった。
初戦となるアフリカ代表ウィダード・カサブランカ(モロッコ)との準々決勝(日本時間9日、アブダビ)に向けて、「どちらもカウンターが得意なチーム。向こうの良さだけが出ることのないよう注意したい」と分析。「これまでしっかりと準備してきたのも、こういう時のため。この一発勝負でどうやって結果を出せるかというのが問われている。得点かアシストをしたい」と宣言した。
勝つと、準決勝(日本時間13日、アルアイン)の相手は、南米代表グレミオ(ブラジル)。「まず、グレミオ戦まで行かないと話にならない。それを第一の目標にし、しっかりモチベーションを高めたい。その先には、もしかしたら欧州王者のレアル・マドリードや、浦和と戦えるチャンスがあるかもしれない」と、独特の言い回しで、南半球の強豪との対決を心待ちにしていた。(富山正浩)