公式練習で調整する宇野昌磨=遠藤啓生撮影
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズの上位6選手によるGPファイナルは7日、名古屋市で男子ショートプログラム(SP)があり、ネーサン・チェン(米)が103・32点で首位に立った。宇野昌磨(トヨタ自動車)が101・51点で2位。3位はミハイル・コリャダ(ロシア)で99・22点。4位はジェーソン・ブラウン(米)で89・02点、5位はセルゲイ・ボロノフ(ロシア)で87・77点、6位はアダム・リッポン(米)で86・19点。
チェンは冒頭の4回転ルッツ―3回転トーループで18・01点を稼いだ。演技後半の4回転フリップの出来栄えで減点はあったが、演技構成点では5項目中4項目で9点台をマークし、45・18点だった。
宇野は、規定の演技時間(2分40秒プラスマイナス10秒)をオーバーして、1点の減点。冒頭の4回転フリップの出来栄えで1・57点の加点。演技後半の4回転トーループ―3回転トーループの出来栄えで2点を加え、18・06点を稼いだ。トリプルアクセル(3回転半)で転倒したが、演技構成点は5項目とも9点台をそろえ、6選手中最高の46・47点だった。宇野は「珍しい失敗だったがたまたま。割り切ることができる」と前向きだった。地元開催について「みなさんが見守ってくれているような、あたたかい雰囲気でした」と話した。
コリャダは冒頭の4回転ルッツで乱れたが、続く4回転トーループ―3回転トーループの出来栄えで2点の加点が付いて立て直した。スピン、ステップは全て最高のレベル4でそろえ、演技構成点は5項目中3項目で9点台をマークし、44・71点だった。
ブラウンは冒頭のトリプルアクセルの出来栄えで1・43点の加点が付く美しいジャンプ。音楽の解釈で9・11点をマークするなど、演技構成点は44・72点だった。
ボロノフは冒頭の4回転トーループ―3回転トーループの2連続ジャンプの出来栄えで1・43点の加点。トリプルアクセルは乱れ、出来栄えは2点の減点があった。
リッポンは冒頭の2連続3回転の出来栄えで1点、続くトリプルアクセルで1・29点の加点を得た。演技構成点もほぼ8点台後半でまとめ、43・60点だった。