ソユーズ宇宙船「MS―07」のシートの感触を確かめる金井宇宙飛行士(左)=5日、金井飛行士のツイートから
ソユーズ宇宙船で、17日にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から国際宇宙ステーション(ISS)に向かう宇宙飛行士の金井宣茂さん(41)が、アニメ「機動戦士ガンダム」の名ぜりふにかけたつぶやきをツイッターで発信している。
金井さん、ソユーズ宇宙船でISSへ 17日に打ち上げ
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金井さんは4日、ほかの飛行士らと荒野にあるバイコヌール宇宙基地近くの飛行場に降り立った直後、「フフ、この風、この肌触りこそバイコヌールよ!」とツイート。
劇中で、補給されるはずのモビルスーツ(MS)「ドム」が届かず、地球連邦軍の戦艦・ホワイトベースに特攻するジオン軍の将校、ランバ・ラルの口をついたせりふ「フフ、この風、この肌触りこそ戦争よ!」を呼び起こさせた。
なぜ、ランバ・ラルなのか。彼が愛用した青色のMS「グフ」の型式番号は「MS―07」。一方、金井さんらが地球との往復に使うソユーズ宇宙船は、通信機能を改良した「MS」型の7号機。表記は「MS―07」でグフとまったく同じだ。金井さんは、自身の「愛機」とグフを重ねているらしい。
5日には、搭乗する座席に体を合わせて、体とのフィット感を確認。その後、ツイッターで「セリフを予期している方も多数おられるかと思います」と前置きした上で、「MS―06とは違うのだよ、MS―06とは!」とつぶやいた。
これは、ランバ・ラルが駆るグフがガンダムと対峙(たいじ)した際、ジオン軍が従来主力にしていた地上型のMS、ザクⅡJ(型式番号、MS―06J)と比べて、運動性能の高さを誇って発した「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」のせりふをアレンジしたものとみられる。(田中誠士)