前半、韓国に強烈なFKを決められ勝ち越された。GK中村はボールを見送るしかなかった
16日に終わったサッカーの東アジアE―1選手権で、Jリーグ所属の国内組だけで戦った日本代表は韓国との最終戦に1―4と完敗した。ハリルホジッチ監督の采配、国内組の覇気のない戦いぶりに批判が噴出した中で、代表は年内の活動を終えた。ワールドカップ(W杯)ロシア大会まで約6カ月。監督は「W杯には勇敢に挑まなければならない」と話すが、不安はぬぐえない。
年内最終戦は惨敗だった
韓国戦の後味の悪さは、スコア以上に、無抵抗のままに終わった内容にある。
相手は日本の攻撃を警戒し、ボールを失えば素早く帰陣して守備網を整えた。
待ち構える韓国にむやみにパスを突っ込めば、跳ね返されて逆襲を受けるリスクは高まる。まして、高さと局地戦では分が悪い相手なのに、日本は中長距離の浮き球のパスを多用した。
逆襲を恐れてDF陣はずるずると後退し、間延びして球を奪えない悪循環。ボール支配率はほぼ同じだったが、シュート数は5対16と一方的だった。
ハリルの指摘はもっともだが…
なぜ、工夫もなく単調なサッカーを続けたのか。
「ミーティングで相手の裏を狙うことを求められている。でも、もう少しパスをつないで攻めてよかった」。前線で孤立したFW小林(川崎)が明かした。
国内組を集めた大会を、ハリルホジッチ監督は「テストの場」としていた。ふるいにかけられる側が監督の要求に縛られ、肝心のピッチで変化できなかったのなら、残念だ。
ハリルホジッチ監督が指摘する…