囲碁AI「棋神」が「降臨」して神の一手を伝授する「囲碁ウォーズ」
人工知能(AI)開発会社「HEROZ(ヒーローズ)」(東京都港区)は今月、ユーザー同士で囲碁の対戦ができるスマートフォンアプリ「囲碁ウォーズ」の提供を始めた。通常の十九路盤より狭い十三路盤で、有段者から初心者まで楽しめるよう設計。対局中、困ったときにAI「棋神」が助太刀してくれる。オフラインでは初心者向けAIと対局できる。無料。
持ち時間10分で対局し、棋力にあわせて対局相手を選ぶ「自動マッチング」を備える。目玉は「棋神」。ユーザーのリクエストに応じて「降臨」し「神の一手」を伝授する。ほかにリアルタイムで候補手を示す「ガイド機能」、対局後の棋譜を攻撃力、守備力など五段階に分けて評価する機能などを搭載している。
HEROZは、日本将棋連盟公認のゲームアプリ「将棋ウォーズ」で知られる。囲碁版アプリの提供は今回が初めて。「棋神」は今秋、井山裕太名人が七冠に返り咲いた第42期囲碁名人戦七番勝負でデビュー。朝日新聞デジタルを通して形勢判断や候補手が示され、対局を盛り上げた。
開発を担ったHEROZエンジニアの荒木伸夫さんは「棋神は現状、アマ高段者レベル。ディープラーニング(深層学習)によってこれからどんどん強くなります」と話している。(大出公二)