公明党神奈川県本部は25日、同党の吉岡俊祐・川崎市議(61)=当選4回=が、自身の後援会の政治資金収支報告書を10年間にわたって県選管に提出していなかったと発表した。吉岡氏は同日離党し、議員辞職した。同本部に対して吉岡氏は「自分の怠慢だった」などと説明したという。同本部は記者会見し、「市民、支援者におわびします」と陳謝した。
政治資金規正法は、後援会を含む政治団体に収支報告書の提出を義務づけている。
同本部によると、吉岡氏は収支報告書を2006年まで提出していたが、07年分を提出して県選管に修正を求められて以降、同年の修正分を含めて提出していないという。本人から今年11月下旬に申告を受けた同本部が調べていた。
同本部幹事長の谷口和史県議は記者会見で「法に抵触し、辞職は当然。市民、支援者の皆さんにおわびします」と述べた。(斎藤茂洋)