日下部吉彦さん
音楽評論家で、関西合唱連盟名誉会長の日下部吉彦(くさかべ・よしひこ)さんが30日、老衰で死去した。90歳だった。通夜は1月4日午後6時、葬儀は5日午前10時30分から大阪府吹田市桃山台5の3の10の公益社千里会館で。喪主は妻安子さん。
朝日新聞記者をへて朝日放送に入り、解説委員長を務めた。音楽評論の第一人者として長く活躍。関西合唱連盟理事長や大阪音楽大学客員教授、同大ザ・カレッジ・オペラハウス館長などを歴任した。
音楽会の構成や企画にも力を注ぎ、1992年にいずみホール(大阪市)で始めた午前11時30分開演の「ランチタイム・コンサート」は、午前中に演奏会を開く画期的な試みで成功し、全国の音楽関係者の視察が相次いだ。自ら司会も務め、辛口の批評とユーモアを交えた話しぶりも人気だった。(谷辺晃子)