
プロボクシングで世界3階級制覇を果たした井岡一翔選手(28)が12月31日、横浜市内で記者会見し、現役引退を表明した。井岡は2017年4月に世界ボクシング協会(WBA)フライ級で5度目の防衛に成功。その後はリングから遠ざかり、11月に王座を返上していた。同年、プライベートでは歌手の谷村奈南さんと結婚した。
井岡は昨年に生活拠点を大阪から東京に移し、ジムワークなども満足にできていなかったという。記者会見で引退決断の理由について「3階級制覇をかなえたときから引退しようと思っていた。(これまで)戦ってきた大みそかの日に思いを伝えたかった」などと説明した。
井岡は世界2階級で王者になった井岡弘樹氏(48)を叔父に持ち、大阪・興国高で選抜大会と高校総体、国体を2年連続で制し「高校6冠」を達成した。東京農大に進学したが08年の北京五輪出場を逃したため大学を中退し、09年にプロデビュー。11年にデビュー7戦目の日本最速記録(当時)で世界ボクシング評議会(WBC)ミニマム級王座を獲得した。その後もWBAライトフライ級、同フライ級の王座に就き、通算成績は23戦22勝(13KO)1敗。
■世界戦…