総合格闘技(MMA)の大会「RIZIN(ライジン)」が31日、さいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)であり、堀口恭司がバンタム級トーナメントを制した。女子スーパーアトム級トーナメントは、RENAが浅倉カンナのチョーク(裸絞め)で一本負け。MMA初黒星となった。
バンタム級トーナメントは、堀口と石渡伸太郎が決勝進出。石渡は2013年に堀口にKO負けを喫しており、リベンジを期した一戦に。だが、堀口は空手仕込みの打撃で終始圧倒。2R14秒、カウンターからの右フックで石渡をKOした。女子スーパーアトム級トーナメント決勝は、RENAと浅倉カンナの初対決に。レスリング出身の浅倉がRENAの打撃をかいくぐりタックルを重ね、テイクダウンするとバックマウントからチョーク。RENAの失神を確認したレフェリーが試合を止めた。
このほか、米UFCからの国内復帰戦となる五味隆典は、ライジン3連続KO勝利の矢地祐介相手に打撃の応酬で善戦したが、三角締めで一本負け。試合後のマイクで「悔しいですね。来年もやります!」と、今大会での引退を否定した。キックボクシングルールのワンナイトトーナメントに出場した那須川天心は、猛烈なラッシュによる3ノックダウンで藤田大和を下して優勝。タレント野沢直子さんの長女、真珠・野沢オークライヤーはチェルシー・ラグラースを腕ひしぎ十字固めで下した。18年末の現役引退を表明しているミルコ・クロコップは、高坂剛に往年の怖さを思わせるパウンドを浴びせ、TKO勝利した。(北林慎也)