埼玉県秩父市から、3時間半かけて日本ハムの新人合同自主トレを見に来た清宮ファンの須賀さん
高校通算111本塁打の実績を引っさげて、プロ野球・日本ハムに入団した清宮幸太郎内野手(東京・早稲田実高)のプロ生活が始まった。8日に入寮すると、9日から新人合同自主トレがスタート。初日から約500人のファンが駆けつけるなど、その人気ぶりも桁違いだ。
清宮、笑顔の始動「やっとこの日が」 新人合同自主トレ
千葉県鎌ケ谷市にある2軍の球団施設。午前10時に予定されていた練習開始の2時間前には、すでに数十人のファンが集まっていた。背番号21の清宮のユニホームを着たり、タオルを掲げたりする人の姿もあった。球場内のグッズ売り場も大盛況だ。この日から清宮コーナーを作り、ユニホーム、バッグ、タオルのほかにボールペンやキーホルダーなども販売。あまりの人気に「1商品につき1人一つまで」との制限が設けられた。
「清宮タオル」を購入した会社員の須賀正人さん(27)は、満面の笑み。埼玉県秩父市から電車とバスを乗り継いで約3時間半かけてやってきたという。「本当は西武ファンだけど、清宮君は特別。早くでっかいホームランを見てみたい」
人気は球場の外にも及ぶ。鎌ケ谷市内の中華料理屋「東新軒」では、ドラフト会議後の昨年10月31日から「清宮くんチャーハン」(830円)を販売。チャーハンの上に焼き肉が乗せられたもので、清宮の豪快な打撃をイメージしたという。「日本ハムファン以外の人も食べに来てくれる。活躍してほしいですね」と店長の新川雅久さん(47)。いまでは売り上げの約3割を占める目玉商品だ。
この日の練習終了後、清宮は、子どもからお年寄りまでファン一人ひとりとハイタッチを交わして歩いた。初めてのファンサービス。18歳は照れ笑いを浮かべていた。(山口裕起)