タマネギたっぷり3種のキノコ鍋
寒さが厳しくなり、鍋料理が恋しい季節です。しかし野菜の値段が高く、スーパーで二の足を踏んだ人も多いのでは。いまお手頃の野菜で作れる鍋を専門家に教えてもらいました。
白菜が650円…葉もの野菜高騰、来月には落ち着く?
見た目華やかな「ピリ辛にんじん鍋」 レシピを紹介
体ぽかぽかピリ辛チゲ風
<材料・4人前>
豚バラ肉薄切り250グラム、ネギ3本、ゴボウ100グラム、チンゲンサイ2株、ニラ1束、ニンニク(みじん切り)大さじ2、ショウガ(みじん切り)大さじ1、米のとぎ汁(水でも可)4カップ、みそ40~50グラム、コチュジャン大さじ1~2、酒大さじ2、ゴマ油大さじ1、お好みで仕上げに白すりゴマ、粗くみじん切りにしたネギ各少々
<作り方>
①ネギは1センチほどの斜め切り、豚バラ肉は長さ5~6センチに切る。ゴボウはピーラーでささがきにし、水にさらしてアクを抜く。チンゲン菜の葉は3~4センチ、軸部分は縦に4~6等分に切る。
②鍋にゴマ油を温め、ニンニク、ショウガを入れて香りが出たらネギを入れる。油がまわったら豚肉を入れ、軽く炒める。米のとぎ汁を入れ、沸いたらアクを取り、ゴボウ、チンゲンサイを入れ、みそ、コチュジャン、酒を入れる。2~3分煮て、野菜に火が通ったら出来上がり。お好みで白すりゴマや粗くみじん切りにしたネギをふりかける。
タマネギたっぷり3種のキノコ鍋
<材料・4人前>
シメジ、シイタケ、エリンギ各1パック、ニラ1束、ニンジン100グラム(半本)、タマネギ1個、モヤシ1袋、水菜100グラム、木綿豆腐1丁(300グラム)、鶏もも肉200グラム、だし汁4.5カップ、砂糖大さじ1.5、塩小さじ1弱、酒大さじ1、しょうゆ大さじ2・5、お好みでマヨネーズ少々
<作り方>
①シメジは石づきを取り、小分けにする。シイタケは石づきを取り、小口切り。エリンギは長さ約半分の短冊切り。ニラは長さ4~5センチ、ニンジンは長さ4センチのマッチ棒大、タマネギは薄切り、水菜は長さ4~5センチ、木綿豆腐、鶏もも肉は一口大に切る。
②だし汁、砂糖、塩、酒、しょうゆを鍋で沸かし、ニンジンを入れ、再び沸いたら鶏もも肉を加える。アクを取り、豆腐、シメジ、シイタケ、エリンギを入れ、モヤシ、タマネギ、水菜、ニラを加える。お好みでマヨネーズを添える。
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関東や近畿の中央卸売市場の取引価格を調査している独立行政法人・農畜産業振興機構が15日に発表した最新データによると、1月上旬の関東で、ネギが平年の約2・9倍、大根が約2・6倍、少し下がってきた白菜も約2倍。近畿で、大根と白菜が約2・3倍、ネギが約2・1倍。鍋でおなじみの野菜の高値が続いている。リサーチ会社「ライフスケープマーケティング」によると、首都圏の家庭で鍋料理が登場する割合は、野菜価格が高騰し始めた昨年12月の2週目から前年を下回り続けている。
しかし、昨年品薄だったバレイショやタマネギなどは作柄がよく、ニンジン、ゴボウなども平年並みで推移。水戸市の中川学園料理教室代表、中川一恵さんは「定番野菜を使わなくても、工夫次第でおいしい鍋料理は作れます。いま安い野菜をたっぷり入れましょう」と提案する。
キノコやニンジン、タマネギを使った「タマネギたっぷり3種のキノコ鍋」は、キノコの香りとタマネギから出る甘みが特徴。だし汁に調味料を加えて煮立て、マッチ棒大に切ったニンジンを投入。沸騰したら肉を加え、アクを取り、薄切りにしたタマネギなど残りの具材を加える。タマネギは3個までなら多めに入れてもいい。お好みで、取り分けた後にマヨネーズを少々加えると、コクが出る。すり下ろしたレンコンを入れてもとろみが出て、おいしいそうだ。
チンゲンサイや白菜キムチを使う「体ぽかぽかピリ辛チゲ風」は、食物繊維の豊富なゴボウを入れる。ささがきはピーラーを使えば簡単。ニンニクをたっぷり入れてうまみを引き出し、米のとぎ汁でアクを減らして肉やゴボウを柔らかくする。体の芯から温まるピリ辛鍋だ。
鍋にゴマ油を温め、ニンニク、ショウガを入れて香りが出たらネギ、油がまわったら肉を入れ、軽く炒める。米のとぎ汁を入れ、沸騰したらアクを取り、チンゲンサイなどの野菜や調味料を入れる。チンゲンサイの代わりに白菜キムチ200グラムを使ってもいい。その場合、コチュジャンは入れず、みそは少なめに。
ほかに、中川さんが自宅でよく作る「豚しゃぶ鍋」は、昆布でだしを取った汁にニンジン、タマネギ、ニラ、モヤシを入れ、柔らかくなったら豚肉を入れて、ゴマだれにつけて食べるというシンプルなもの。調理が簡単で、この冬は特にお勧めと言う。
「寒い冬に温かいものをいただくのは、何よりのごちそう。寒さに負けない体づくりのためにも、温かい鍋に野菜をしっかり入れて食べることは大切です」
食品メーカーのミツカンは昨年…