大丸梅田店で14日まで設けられるチョコレートの特設売り場は、試食を楽しみながら商品を選ぶ客でにぎわっている=大阪市北区、山根久美子撮影
「日本は、義理チョコをやめよう」。ベルギーの高級チョコレートブランド、ゴディバを輸入販売するゴディバジャパン(東京都港区)が、14日のバレンタインデーを控えた1日に日本経済新聞に掲載した広告が話題だ。その通りと歓迎する人もいれば、複雑な思いを抱く人も……。
《バレンタインデーは嫌いだ、という女性がいます》《義理チョコを誰にあげるかを考えたり、準備をしたりするのがあまりにもタイヘンだから、というのです》《もちろん本命はあっていいけど、義理チョコはなくてもいい。いや、この時代、ないほうがいい》
「本当によく言ってくれたと思います。しかも、男性管理職が読む日経新聞で」。大阪市の女性会社員(37)は言う。職場では2月になると女性が一律500円を「供出」し、全男性社員に義理チョコを買う。1人あたり200~400円のチョコなのに、ホワイトデーには少し高いお返しが来る。逆に何もないと損した気分にもなる。「奥さんが嫌々準備しているのかもしれない。義理チョコなんて誰が得するんだって思っていました」
ツイッターなどでは同様の称賛の声が上がる一方、「日本の文化」「ゴディバの広告戦略」「余計なお世話」といった声も。
広告にツイッターで反応したのが、チョコレート菓子のブラックサンダーを展開する有楽製菓(東京都小平市)だ。
《とある広告が話題のようですね よそはよそ、うちはうち。みんなちがって、みんないい。ということで有楽製菓は引き続き『日頃の感謝を伝えるきっかけ』として義理チョコ文化を応援いたします》
「一目で義理とわかるチョコ」…