大きなミノでできた「ケンダイ」をかぶった鳥たちが市内を練り歩いた=上山市 江戸時代初期から伝わる山形県上山市の奇習「加勢鳥(かせどり)」が11日、市中心部で行われ、わらじを履き「ケンダイ」と呼ばれるミノをかぶった「鳥」たちが跳ね回った。 神の化身とされる加勢鳥には、国内外から集まった35人が扮した。独特の掛け声に合わせて跳ね、輪になり踊った。小雨や雪の降りしきる中、沿道からはしゃくしやバケツで祝い水を受け、次第に跳ねる高さが低くなり、疲れぎみに。それでも約4時間にわたって練り歩き、五穀豊穣(ほうじょう)と商売繁盛を願った。 東京都豊島区に住む後根浩志さん(41)は初参加。「こんな変わったお祭りがある、魅力的なこの地域が盛り上がるよう力になれれば」と話した。(宮谷由枝) ◇ 見るからに凍り付く「加勢鳥」に自らなろうと、多くの人が集まる。何が夢中にさせるのか、朝日新聞山形総局の記者(42)も体験してみた。 11日午前8時半、上山温泉街に加勢鳥を演じる男女35人が集まった。初参加は19人。歌と踊りを確認し、神事に臨み、午前11時、ケンダイを身につけ市中心部へ繰り出した。 「加勢鳥、加勢鳥、お祝いだ。商売繁盛、お祝いだ」とおはやしに合わせ歌い歩く。商店の前などで止まると、輪になって「カッカッカー、カッカッカー」と奇声をあげ踊る。右足と左足を3歩ずつ前に出すその動きには、水路の水をすべての家々に行き渡らせ、暮らしを豊かにする意味があるという。 沿道では次々と水が浴びせられるが、市内楢下(ならげ)の遠藤章男さん(79)が稲ワラで編んだケンダイは、意外に雨や風を通さない。遠藤宰吉さん(85)が作ったわらじも頑丈そのもの。 二手に分かれた神の化身たちは、午後3時半ごろ、スーパー駐車場に勢ぞろいし、全員で最後の踊り。そのころには雨は吹雪に。息を切らして踊り終えると、集まった人たちから盛大な拍手がわいた。 朝から寒さに震え、午後は足の痛みにも悩まされた。だが、沿道で豚汁や甘酒を振る舞ってくれた人々の温かさに疲れを忘れた。今回で23回目の参加だという東京都内の男性(48)もいた。その思いが分かる気がした。(井上潜) |
奇習、奇声「カッカッカー」跳ね回る 江戸初期から伝承
新闻录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语
相关文章
今年も桜が満開に 福建省竜岩市
ハラハラドキドキ!重慶市のガラス張りスカイウォーク
上空から見た春の雪で白銀の世界となったラサの美しい風景 チベット
武漢雷神山医院が閉鎖後初公開 湖北省
在中国日本大使館が東日本大震災10周年式典を開催
東日本大震災から10年 日本各地で犠牲者を悼む追悼イベント
第1陣の移住者を迎えた蘭州新区 甘粛省
古代の女性も美白を重視?山西省北白鵝墓地遺跡で美白化粧品発見
中国市場に期待する資生堂「中国から世界に羽ばたく商品を」
中国はどうやってよりよく「世界から買う」か?
東日本大震災から10年、駐日中国大使館が中日青年オンライン交流会
上空から撮影した美しい人工島 福建省アモイ
春色のカーペット!上空から撮影した広大な菜の花畑 貴州省六枝
婦女聯合会で働く男性弁護士 「男性の立場から問題解決をサポート」
初春の「五つ星」高山霧氷 吉林省北大湖
青空の安全を守る美しくも力強い「ムーラン」たち
上海浦江遊覧に5月から「花博」ライン新設へ!
「中国天眼」、パルサーを300個以上発見
上空から撮影した山東省青島の生態苗畑
中国、「この冬は暖冬だった」と公式発表
カラオケの利用者の中心は若者から高齢者へ
スマホゲーム成功の秘訣はローカライズ
日本から検査免除要請が出ている肛門PCR検査とは?
2035年目めどに北京市内の人口40万から50万人が副都心へ
茅台学院の第1期生が近く卒業 酒造メーカーから「引く手あまた」