人の頭部が見つかった民泊施設=24日午後10時44分、大阪市西成区、吉沢英将撮影
兵庫県三田市の女性(27)が今月中旬に行方不明になった事件を捜査している兵庫県警は24日、捜査員が大阪市西成区内の民泊で人の頭部を見つけた、と発表した。県警は監禁・死体遺棄事件として捜査本部を設置。遺体の身元確認を進め、女性に対する監禁容疑で22日に逮捕していた米国籍のバイラクタル・エフゲニー・バシリエビチ容疑者(26)から事情を聴いている。
民泊マンションに女性を監禁容疑 米国籍の男逮捕
捜査関係者によると、頭部が見つかったのは大阪市西成区花園北1丁目の民泊施設。バイラクタル容疑者がこの民泊を予約していたため捜査員が室内を調べたところ、スーツケースに入った女性の頭部が見つかったという。
同容疑者は監禁容疑については「わからない」と否認。その他については供述していないという。
女性は今月15日、三田市の勤務先を出た後、大阪市内に移動。16日午前0時ごろ、JR森ノ宮駅付近で、同容疑者とみられる男と待ち合わせ、民泊として使われている同市東成区中道2丁目のマンションに一緒に入った。その後、携帯電話の電源が切れ、足取りが途絶えていた。
同容疑者は米ニューヨーク在住で、1月に関西空港から滞在90日以内の観光目的で入国。大阪市内の民泊には今月12日ごろから宿泊し、約1週間の予約を入れていたという。
18日に大型のバッグを持って民泊を1人で退出。22日に奈良市内にいるところを見つかり、女性を民泊に閉じ込めたとする監禁容疑で逮捕されていた。