「ニコラ」編集長の小島知夏さん
3月8日は、国連が定めた「国際女性デー」です。男女格差が大きいとされる日本を、次代を担う若い人たち、とりわけ女の子たちが性別にとらわれず生きることができる社会に――。10代前半の女の子に人気のファッション誌「ニコラ」編集長の小島知夏さんは、「勇気を出して思っていることを言ってみて」と語ります。
国際女性デー特集「Dear Girls」
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「ニコラ」には、女の子から相談の投稿も寄せられます。「仲良しの友達が今日は私と話さず、他の子としゃべっていた。もう友達じゃないってことでしょうか」とか。大人からすれば「気にすることない」と思うようなことでも、中学生は人間関係が狭くて濃いから、悩むんですよね。
私も中学生の時は、人前で話す時に顔が赤くなっちゃうのをすごく気にしていました。親にも恥ずかしくて言えなくて。今振り返ってみると、「なんだ、そんなこと」と思うんですけどね。
当時は、ティーン向けの雑誌を食い入るように見ていました。部活もあるし、洋服もしょっちゅう買えるわけじゃない。でも合唱コンクールの打ち上げの時にベレー帽とワンピースを買ってもらって着たら、自分に自信が持てた。今でも強烈に覚えています。
将来編集者になるなんて、考えてもいませんでした。学生の頃はメーカーの営業がしたくて就職活動をしたけど、全然決まりませんでした。大学4年の1月に新聞の求人欄を見ていたら、(ニコラを出している)新潮社の営業事務の契約社員の募集があって、「そのうち営業をできるかな」と思って入りました。
新潮社が「ニコラ」を出してい…