前半、セ大阪の杉本はゴールを決め喜ぶ=内田光撮影
(2日、セ大阪3―3札幌)
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ワールドカップ(W杯)シーズンが幕を開け、セレッソ大阪のストライカー、杉本健勇の今季にかける思いは半端じゃない。昨季は得点ランク2位の22ゴール。「最低、それ以上。だって、映像を見直したら、35点くらい取れてたから」。そう話していた杉本が今季初得点を挙げた。
前半27分、高木の左からのクロスをペナルティーエリア内で受け、相手を背負いながら巧みに反転して右足を振り抜いた。囲んでいた相手選手3人の間を抜けたシュートはゴール左隅に入った。「クロスが流れてくるのは準備できてたし、落ち着いてた」
昨年は日本代表に選出されるなど、飛躍の年になった。オフには、海外クラブからオファーが届き、移籍も考えた。W杯ロシア大会のメンバーに選ばれ、ピッチに立つにはどっちが近道か。悩んだ杉本が出した結論はセ大阪への残留だった。「ここでも成長できる。どうにでも変われる。今年は見る目も厳しくなると思うけど、そこで、どれだけできるか。俺(の選択)は間違っていないって証明する」
昨年12月に左足首を手術したが、リハビリのペースを上げ、2月10日にあった富士ゼロックス・スーパーカップに間に合わせた。そして、公式戦5試合目での初ゴール。「でも、チームを勝たせる点を決めな、意味がない。今日も2点目を取れるチャンスがあったし、取らなあかん」。引き分けに終わっただけに、点取り屋に笑顔はなかった。(大西史恭)
△尹晶煥監督(セ) 「良かったのは前半だけ。後半は違うチームになってしまった。引き分けて満足できるような試合じゃない」
△山口蛍(セ) 「後半はセットプレーだったり、クロスだったり、相手のストロング(ポイント)を出させてしまった」