平昌五輪閉幕後も江陵の街中にある公式ストアは大勢の観光客らでにぎわっている=竹谷俊之撮影
平昌(ピョンチャン)パラリンピックの開幕を間近に控え、大会名やエンブレムが五輪からパラリンピックに入れ替わっている。公式マスコットもその一つ。人気を博した五輪マスコット「スホラン」から「バンダビ」に役割が引き継がれた。
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4日朝、メディアセンターの脇にはパラリンピックのエンブレムが設置された。エンブレムは競技会場にも飾られ、今後は駅前などにも置かれる予定という。
パラリンピックの準備が進むにつれ、公式マスコット「バンダビ」もあちこちに登場しつつある。五輪マスコットのスホランが守り神の白虎をモチーフにしているのに対し、バンダビはツキノワグマをデザイン。強い意志と勇気で限界を乗り越える意味が込められている。
街中や会場には二つが対になって置かれているが、人気があるのはスホラン。アイスホッケーなどの会場がある江陵(カンヌン)の繁華街にある公式ストアでは五輪が終わったにもかかわらず、スホランのぬいぐるみが勢いよく売れていた。
母親と来た大学生のナム・ヘリンさん(21)は「スホランの方が親しみを感じる。五輪期間中の露出も高かったから」と話す。9日に開幕するパラリンピックの関心は「テレビで放映されれば見ると思う」と語った。
パラリンピックの運営を担うスタッフの一人は公式キャラクターのバンダビについて「大会が始まればあっという間に人気が出るはず」と期待を込め、こう続けた。「どちらのマスコットも韓国のシンボルだ」(西村奈緒美)