一般公開が始まり、桜が彩る乾通りを歩く人たち=24日午前10時19分、東京都千代田区、北村玲奈撮影
気象庁は24日、東京でサクラが満開になったと発表した。平年より10日早く、昨年より9日早いという。この日は皇居内を南北に走る「乾(いぬい)通り」の一般公開が始まり、多くの人がサクラを楽しんだ。
季節の花
乾通りは約600メートルの並木道。2016年度から樹木が更新され、サクラ類は以前の12品種75本から31品種103本に増えた。24日は好天に恵まれ、朝から長蛇の列ができた。宮内庁は開門を20分早め、訪れた人は江戸城跡の石垣と濠(ほり)を背景にしたソメイヨシノやシダレザクラなど、皇居ならではの眺めを楽しんだ。
札幌市から旅行で来たという星博文さん(61)、真知子さん(67)夫妻は「まだ満開ではない木もあったけど、道灌濠(どうかんぼり)など普段はなかなか見られない景色を見られた」と笑顔だった。東京都立川市の長谷川あゆみさん(35)は心咲(みさき)ちゃん(5)を連れて散策、「品種が書かれた札を読みながら楽しみました」。
4月1日までの午前10時~午後3時半、東京駅側の坂下門から入ることができる。期間中は東御苑も休園せず公開する。問い合わせは宮内庁のテレホンサービス(03・3211・1475)。(中田絢子)