3日のレベルズ戦でサンウルブズとして初出場したリーチ(右)
世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」に参戦して3年目となる日本のサンウルブズは24日、東京・秩父宮ラグビー場でニュージーランド(NZ)の強豪チーフスと対戦する。昨季までチーフスに在籍した日本代表主将のフランカー、リーチマイケルは、古巣との顔合わせを「すごく楽しい試合になる」と心待ちにしている。
リーチはW杯イングランド大会があった2015年シーズンから3年間、チーフスの主力として活躍。19年W杯日本大会を見据え、今季からサンウルブズに加入した。NZ代表の主力を複数抱えるチーフスの強さを体感しており、「実際にどれくらい強いのか、相手になってやってみたい」と腕を鳴らす。
今季4戦全敗のサンウルブズに対して、チーフスは2勝1敗。苦戦が予想されるが、リーチは「(チーフスの)一番の弱点はスクラム。そこを突きたい」と分析する。サンウルブズのスクラム成功率は全15チーム中1位の97%。チーフスも同3位の95%と大差はないものの、攻撃の起点で相手に圧力をかけられれば、試合の流れを呼び込める。
一方、サンウルブズの課題はラインアウト。全体14位の77・4%と獲得率が低い。リーチは空中戦の作戦を決めるリーダーを務めており、ラインアウトの改善が「重要になる」と認める。また、防御ラインのスピードを速めることで、チーフスの司令塔ダミアン・マッケンジーに自由な空間を与えないことも鍵になると見ている。
チーフスの主将、フランカーのサム・ケインは、昨季まで同僚だったリーチについて聞かれ、「まだ一緒にプレーして欲しかった」ともらした。チーフスの選手たちは来日後、リーチに紹介された焼き肉屋で夕食をとったという。
同じチームの、同じFW第3列でしのぎを削った男たち。24日は互いを高め合う戦いになりそうだ。(野村周平)