松山聖陵―近江 二回表松山聖陵2死一、三塁、真栄城が放った三邪飛を三塁手北村が好捕=内田光撮影
(28日、選抜高校野球 近江8―5松山聖陵)
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試合開始の3時間15分前、近江ナインを奮い立たせる出来事があった。
彦根東の勝利である。「気持ちが入って、よかった」とは4番北村。同じ彦根市に校舎がある両校の距離は直線で約1キロ。意識しないわけがない。
逆転本塁打で勝った彦根東とは対照的な「単打攻勢」を見せたのは、先制を許した直後の二回。北村、山田の安打などで1死一、二塁とし、7番有馬。「相手投手は背が高い。上からたたく意識をいつも以上に持った」と左前へ同点適時打を打ち返した。
ボール球は見極め、甘い球をコンパクトにたたく。9番木村も左前への勝ち越し適時打で続くなど、この回は6本の単打で5得点。その後もスタイルを崩すことなく得点を重ねた。
「彦根東には秋の近畿大会で勝っている。先には負けられない」と北村。プライドをかけた戦いは続く。(山口史朗)
次はしっかり
六回から救援した近江の背番号「1」の金城は4回を投げて3失点。勝ちはしたが、「後輩の林が2失点に抑えてくれたのに。自分は反省」と苦笑した。近江の投手陣は昨秋から継投で戦ってきた。この試合の交代のタイミングも予定通りだった。「林がいるから自分も成長できる。次の試合はしっかり投げます」と素直に気持ちを語った。
春夏通算50勝
滋賀勢が春夏通算50勝 近江が松山聖陵に勝って到達。春は19勝。通算50勝89敗2分け。