好救援した乙訓2人目の投手川畑=内田光撮影
(28日、選抜高校野球 乙訓7―2おかやま山陽)
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市川監督からのミッションは、「お前が流れを変えてこい」。乙訓の川畑大地は、追いついた直後の五回に救援し、たった6球でそれを遂行した。
初球、143キロがびしっと決まる。ここからすべて2球目、すべて140キロ超の速球で一ゴロ、左飛、二ゴロ。三者凡退に抑えるのはこの試合、初。六回に味方が勝ち越すと、その裏も3人でぴしゃり。「流れは持ってこられたと思う」
中学時代は軟式。乙訓に進学し、左腕富山と二枚看板に成長。春夏通じて初の甲子園出場の原動力になった。背番号は昨夏が10で、昨秋から再び1に。「そのときに一番いい投手がつけるもの。こだわりはある」
市川監督は第72回大会で4強入りした鳥羽の主将だ。「どんな場面からでも投げさせられる。なんなんでしょうね、この信頼感は」と監督。有無を言わせぬ救援で、京都の府立校ではその時の鳥羽以来となる選抜勝利をもたらした。(竹田竜世)