ヤクルトの川端慎吾
(30日、ヤクルト―DeNA)
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2年ぶりの安打が、右翼ポール際に伸びた。2点リードの三回、流れを確かにする2点本塁打をヤクルトの川端慎吾が放った。「久々の試合だったので、すごく緊張した。本塁打も久々の感触でした」。腰痛で昨季を棒に振ったため、試合に出るのも2年ぶり。野球のできるうれしさがあふれた。
1年間苦しみ抜いた。昨年の開幕戦は持病の腰痛が悪化したため、自宅のテレビで眺めた。「不安だらけで、どうなるんだろうな」。鈍痛はなかなか治らない。夏場にメスを入れることを決断。リーグ優勝した2015年に首位打者と最多安打を獲得したヒットメーカーは、プロ12年目で初めて1軍の試合に出られなかった。
チームは首位に44ゲーム差をつけられ、最下位。オフには小川監督の再登板、黄金時代を知る宮本ヘッドの就任が決まった。再浮上するためには、この男がシーズンを通して戦うことが必要だ。今も痛みが走るときがあるという。「腰とはうまくつきあうしかない」。肌寒い日は腰回りに貼るカイロを欠かさない。(笠井正基)
○ブキャナン(ヤ) 愛妻の前で6回1失点。「赤ちゃんができました。妻は良いお母さんになるので野球に集中できる」
○坂口(ヤ) 一回の先制2点適時打など4安打。「いい形で安打になった。いいスタートを切れた」
○青木(ヤ) 7年ぶりの日本復帰で八回に適時打。「緊張した。とりあえず、1本。だめ押しの1点がほしかった」