決勝で登板なし…大阪桐蔭のエース柿木、悔しさ胸に夏へ——贯通日本资讯频道
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決勝で登板なし…大阪桐蔭のエース柿木、悔しさ胸に夏へ

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準決勝で先発した大阪桐蔭の柿木君=3日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場、池田良撮影


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(4日、選抜高校野球・決勝 大阪桐蔭5―2智弁和歌山)


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九回2死、マウンドの大阪桐蔭の根尾昂(あきら)君(3年)が140球目を投げると、ゴロが一塁方向に転がった。自身がベースカバーに入り、トスを受け取ってゲームセット。大会連覇、2年連続の優勝投手だ。マウンド上で広がる歓喜の輪に、外から加わった背番号「1」がいた。柿木蓮(かきぎれん)君(3年)。この日は登板機会はなかった。


根尾君は背番号「6」で、遊撃手と投手をこなす「二刀流」。今大会、打者としては9安打8打点を稼ぎ、投げては準決勝でも五回から延長十二回まで投げて無失点、迎えた決勝でも9回を投げ抜いた。


柿木君はベンチから根尾君の投球を見て、「ピンチでも落ち着いて堂々と投げていた」と感心した。だが、決勝の舞台で自分が投げる場面がなかったのは悔しかった。


自分がエースとしてチームを引っ張ると決めてきた。原点は昨夏の甲子園での経験だ。大阪桐蔭が仙台育英(宮城)と戦った3回戦。九回2死まで1点をリードしながら逆転サヨナラ負けした試合で投げていたのが柿木君だった。「先輩の夏を終わらせた。取り返しがつかない思いで頭が真っ白になった」。それ以来、自信のある直球を生かすために変化球を磨いたり、ブルペンでほかの投手と並ぶ時は、少しでも自分の方が良い球を投げようとしたりしてきた。


今大会は初戦と準々決勝で先発して無失点。だが、準決勝で四回で降板すると、続く決勝の先発は根尾君に譲った。根尾君には「いつでも行ける」と伝えた。西谷浩一監督(48)は、柿木君の調子がこの日ブルペンでよかったのを知りつつも根尾君の続投を選んだ。試合後、「根尾の投手の度合いが今後はちょっと上がったかな」とライバルを評価した。


柿木君は、このまま終わるつもりはない。「今のエースナンバーはたまたま付けているだけだと思い知らされた。ピンチで『柿木しかいない』と言われる本物のエースになって、夏にまた帰ってくる」


一方、根尾君も優勝インタビューで投球について問われると、「後ろにエースが控えていたから、初回から飛ばして投げられた」と答えた。


春を制した投手二枚看板は100回記念大会の夏に向け、さらに互いを高め合う。



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