智弁和歌山―大阪桐蔭 四回表智弁和歌山2死二、三塁、東妻の2点左前適時打で三塁走者に続き、二塁走者黒川も生還。捕手小泉②=内田光撮影
(4日、選抜高校野球、大阪桐蔭5―2智弁和歌山)
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2002年夏以来16年ぶりとなる甲子園決勝の舞台。
「ボロボロにならずにすんでよかった。まあ、こんなもんでしょう」
敗れたものの、智弁和歌山の高嶋仁監督(71)の表情は穏やかだった。
準決勝で1死もとれずに交代した池田陽佑が大阪桐蔭を六回まで2失点に抑えた。「85点はやれる。よう投げてくれました」。うまくリードできず、叱咤(しった)した捕手の東妻純平にも「今日は投手の持ち味を引き出してくれた」と合格点を与えた。
「二人とも2年生ですから。ええ経験になったと思います」
もちろん、悔しさは残る。「久々に味わったんでね、決勝の雰囲気を。クソーッという思いも。(大阪桐蔭の)西谷監督はずっとやってきたんやと思うと、悔しいね」と言った後、「夏はうちやで」と笑った。
「まだやり残したことがある。メソメソしとる時間はない。あっという間ですからね。もう夏は始まっています」
智弁和歌山の復活を印象づけた春にもなった。(編集委員・安藤嘉浩)
智弁和歌山の甲子園での決勝成績
1994年春○7―5常総学院
1996年春●3―6鹿児島実
1997年夏○6―3平安
2000年春●2―4東海大相模
2000年夏○11―6東海大浦安
2002年夏●2―7明徳義塾
2018年春●2―5大阪桐蔭
※平安は現・龍谷大平安