八回の3ランを含む2安打6打点と活躍した履正社の主将浜内
高校野球の春季大阪府大会で22日、履正社が城東工科を10―0(8回コールド)で下し、1回戦を突破した。
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「春は夏に向けての大事な大会。甲子園に行った先輩方も、春の大会でいい結果を出している」と主将の浜内太陽(3年)。一回にその浜内が中犠飛を放って先制すると、五回にも浜内が右中間に2点二塁打。さらに八回には左中間に3点本塁打を放った。
大阪桐蔭に敗れた昨春の選抜決勝では、八回に一時は同点に追いつく適時二塁打を放った浜内。「打つポイントを昨年までよりも体に近くした」という打撃は確実性を増し、岡田龍生監督が「今の打ち方ならそんなに崩れることはない。ほかの選手にも浜内を見習えと言っています」と高く評価するほどだ。
昨秋は近畿大会1回戦で智弁和歌山に敗れたため、大阪桐蔭が連覇を達成した今春の選抜には出場できなかった。
「ずっと練習していたので、選抜は見ていません」と浜内。1番筒井太成(3年)、2番西山虎太郎(3年)、4番白瀧恵汰(3年)らは昨年も中心選手として活躍しており、経験は豊富。岡田監督は「力的に今年は大阪桐蔭とは差がある」と言いながら、「なんとか、最後は夏に粘れるチームにしたい」とも。
今夏の大阪は南北に分かれ、2校が甲子園に出られるが、履正社は大阪桐蔭と同じ「北大阪」。このまま、ライバルの「一人勝ち」を許すわけにはいかない。(山口史朗)