演技を終え、観客の声援に笑顔で応える本田真凜=関田航撮影
フィギュアスケートのアイスショー「プリンスアイスワールド」が28日、横浜市で始まった。3月にイタリア・ミラノであった世界選手権女子で銀メダルを獲得した樋口新葉(東京・開智日本橋学園高)や、本田真凜(青森山田高)らが出演した。
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【360動画】プリンスアイスワールドチーム
樋口は新しいエキシビションを披露した。1980年代を代表する米国の男性歌手、故マイケル・ジャクソンのメドレーで、銀色の帽子を手に、足をすって後ろ向きに進むムーンウォークをするなど、独特の振り付けで会場を盛り上げた。樋口は「表情の変化をたくさん見てほしい」と話した。2022年北京冬季五輪に向けては、「自分が納得できる4年間にしたい。その最初の1年、悔いのないようにしたい」と語った。
本田はカナダ出身の女性歌手カーリー・レイ・ジェプセンの「I Really Like You(アイリアリーライクユー)」の音楽に合わせ、リズミカルにダンスを踊った。今春から米国に拠点を移し、「一歩一歩、頑張っていきたい」と語った。
世界選手権男子5位の友野一希(同大)は、「表現の幅を広げられる」という「Daft Punk(ダフトパンク)」の新プログラムを披露。ロボットダンスを踊ったり、トリプルアクセル(3回転半)ジャンプを跳んだりした。平昌(ピョンチャン)五輪代表の田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)はオペラ「椿姫」のプログラムで華麗なステップを見せた。「表現力をアップさせたい」と新シーズンに向けて意気込んだ。
【360動画】プリンスアイスワールドチーム(楽曲はフリー提供素材)=竹谷俊之撮影
40周年を迎えたプリンスアイスワールドの今年はテーマは「ROAD OF THE ICE」。ショーが始まった当初をイメージしたミュージカル調の演出で、26人で構成されるプリンスアイスワールドチームが手をつないで滑ったり、リフトをしたりして息の合った演技を見せた。観客をカートに乗せて氷上で楽しんでもらうプログラムもあった。ショーは青森県八戸市や大津市、広島市などでも開かれる。(浅野有美)