七回表オリックス無死、T-岡田は中越え本塁打を放つ=日吉健吾撮影
(6日、オリックス5―2ソフトバンク)
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鮮やかな5本のソロアーチを敵地でかける。オリックスは、福良監督が「すべて意味のあるホームラン」という本塁打攻勢を見せた。
主役は、T―岡田だ。七回。高めに浮いた変化球をとらえると、大きく上がった打球は中堅方向に伸び、勝ち越しとなる一発に。「どうなるかなという当たりだったけど、入ってくれてよかった」。勢いは続く。八回は2打席連続となる本塁打を右翼スタンドに放り込んだ。
昨季はチームで唯一全試合に出場し、リーグ3位タイの31本塁打を記録。しかし今季はキャンプ中に右脇腹痛を訴えて出遅れ、開幕1軍からも外れた。調子は上がらず、打順も6、7番が多かった。だが、4月30日に第1号が出ると、そこから上向きに。5日からは5番で先発。本人が「自分のスイングができている」という状態にまで戻り、この日の2発につながった。
13年目で、通算1千試合出場という節目で価値ある仕事。オリックス一筋の30歳は自らのことより、周囲への気持ちを語った。「成績が出ないときもつかってくれた監督に感謝したい。チームに恩返し出来るようにやっていきたい」
ソフトバンク、西武という上位2球団との9連戦を3カード連続で勝ち越し。T―岡田は「みんなでつないでつかんだ勝利。こういう試合をやっていけたらもっと上を目指せる」。手応えをつかんで黄金週間を終えた。(堤之剛)
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○T―岡田(オ) 通算1千試合目の出場で2打席連続本塁打。「チームに恩返しできるようにやっていきたい」
○小谷野(オ) 今季初アーチ。「ストレートをしっかりと押しこむことができた。最高の結果になってくれた」
○安達(オ) 四回に右越え本塁打。「追い込まれていたのでコンパクトに打ちにいった。思ったより伸びてくれた」
○ロメロ(オ) 七回にT―岡田に続く一発。「打った瞬間にスタンドまでいったと思った。いい流れに乗ることができた」
○田嶋(オ) 6回2失点でチームトップの4勝目の新人。「バランスがあまりよくなかったが、ゲームのなかで修正することができた」
●中田(ソ) 11三振を奪いながら4本塁打を浴びて敗戦投手に。「調子が良かっただけに4本の本塁打は悔やまれます」