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3カ月で367回、多い時には1日29回――。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に隣接し、昨年12月に米軍ヘリの窓落下事故が起きた普天間第二小学校では、いまも米軍機が近づく度に児童たちが校庭から避難している。市教委は「教育に大きな支障が出ている」と訴え、保護者は4月下旬、米軍に安全確保を働きかける会を結成した。
【特集】沖縄はいま
「避難して下さい」。7日昼すぎ、小学校の校庭に避難を呼びかける放送が流れた。昼休みにサッカーや鉄棒などをして遊んでいた児童約50人が、一斉に校舎に向かった。「またかー」。うんざりしたような表情の児童もいた。
爆音を響かせ、オスプレイが校庭から数百メートル南側の上空を通過した。児童たちは校庭に戻ったが、その後も10分おきに3回、米軍機が近くを飛び、その度に避難を繰り返した。
普天間第二小は、米軍ヘリが重さ約8キロの窓を落下させた昨年12月13日以降、校庭の使用を中止。2月13日に全面再開したが、児童らの安全を守るため沖縄防衛局が校舎屋上と校庭に職員ら5人を配置し、米軍機が学校に近づきそうになると避難を呼びかけている。
市教委によると、体育の授業中や休み時間の避難回数は8日までに計367回を数えた。1日に20回を超えた日も3日あり、最多は3月6日の29回だった。
日米両政府は2007年、普天…